建築士事務所とは?

建築士事務所とは、建築士法に定められている、建築の設計整理業務を行う資格を持つ事務所のことです。
業務を行える建物の規模に応じて「一級、二級、木造」建築士事務所の3種類があり、各都道府県に登録
されています。
報酬の発生する設計・監理業務は、このような「建築士事務所」でないと、おこなうことが出来ません。

建築士事務所の役割

愛するものを守る家づくり
日々の幸せは安心して住める建物から

家を持ちたい、ビルを建てたいと願う気持ちは多くの人にとってロマンであり、大きな買い物です。
公的資金の調達も容易になり、マイホームにも手が届くとこまできているとお考えの方もいらっしゃる
ことでしょう。
建築事務所は、家を建てる人(建築主)との信頼関係により建物の企画・設計を行い、工事を請け負う
業者選定への助言や技術指導、設計・監理を行います。
又、家を建てるときは、色々な関連法規の制約を受け、その内容は複雑な要素をかかえています。
そのため段取りが悪かったり、打ち合わせが不十分な場合には、トラブルが起こりがちです。
そんな時に、専門知識を駆使し建築主の側に立って相談等に応じることも建築士事務所は大きな役割の
ひとつなのです。

仕事の内容

では、建物を立てるときに「設計・工事監理」がどのような位置づけにあるのか簡単にご紹介します。

1
建築相談
皆様方のご希望を遠慮なく話してください。建築資金、建築関係法規、手続きなどの相談から、設計・施工についての相談まで建築に関する全ての相談に応じます。
2基本設計
建物に対する考え方を伺い、敷地、立地条件などを調査し建築基準法関係法令に照らし合わせ、平面・立面などの基本設計図を作成し工事費の概算額も提示します。
3実施設計
基本設計が出来上がり、貴方の建物に対する考え方も充分に理解し終えたところで、工事に着手します。意匠設計図、構造設計図、構造計算書、設備設計図、各工事仕様書、工事費積算書、建築関係諸手続きの書類が含まれます。
4工事監理
先ず、施行者(工事業者)の選定について助言を行います。工事期間中は、設計意図を施行者に明確に伝達し、各工事の施工検査を行い、工事が請負契約書などに示された諸条件に従って適切に施工されるよう監理を行います。
5竣工
建物の引越しに先立ち、建物内外の細部にわたって慎重に検査をいたします。
6アフターケア
どんな優れた建物でも時には調子が悪くなることもあります。また、時代の経過とともに建物に要求される性能も変わってきます。そのようなときにはご相談くだされば適切な対応を行います。

上記のような建物を建てるときに、「設計・工事監理」は大変重要な役割を果たしています。
しかし残念ながらその建築における大切な仕事はまだ一般の皆さまに充分に知らされてないのが現状です。
「設計・工事監理」の専門家集団である熊本県建築士事務所協会では、一連の震災を契機に広く一般社会に対し
「設計・工事監理の重要性」を訴えかけています。